
雪の石川県から逃れるように、友人と奈良・京都へ行ってきました。結婚してほぼ45年、暗くてジメジメした北陸の冬にも慣れたわい…と高をくくっていましたが、私の心と体は明るく乾いた気候に癒されていました。
帰宅した翌日はゆっくり休むつもりでしたが、早朝、義父が亡くなったと連絡がありました。98歳の誕生日の前日でした。
彼は11月末に浴槽で倒れて入院。医師からは「春から夏になるでしょう」と言われていましたが、美味しそうに水を飲み「あ~美味い、もう一杯」と大きな声が出ていたので、「この様子では退院できるかも」と思っていました。
「会いに来てくれてありがとう。本当に嬉しい。また来てくれや」
長い間一緒に暮らした中で、こんなに素直に「ありがとう」と言われたのは初めてで、「分かったよ、また来るね」と私も素直になることができました。45年のあれやこれやがあまりにも多すぎて、どう整理したらよいのか持て余すこともありますが、ほんの一瞬でも何かが緩んでいったのは救いになります。
思えば、土居先生のセミナーから帰った日に夫が怪我、実家の父の入院手続きをして帰宅した翌朝に義母が亡くなり、土居先生の通訳から帰宅した翌日の深夜に娘が救急搬送されて出産。なんだか私が旅から帰ると良くないこと…いや、「大事な使命」が「ベストタイミングで」やってくるようです(笑)
自分を解放し癒す時間と誰かの為に役割を果たす時間が、お互い干渉することなくやってくるなんて、これは本当にありがたい。なんだか大きな存在に見守られているような気がします。その両方の時間の中で、次々と沸き起こる感情を深く見つめられた自分を褒めてあげたいとも思います。
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My father-in-law passed away the morning after I returned home from Nara and Kyoto. It was the day before his 98th birthday, much sooner than doctors had predicted. He told me that he was glad that I came and asked me to come again. He was a typical stubborn Japanese man, and it was the first time I've ever heard him say "thank you" from the bottom of his heart. His sincere tone of voice allowed me to gently reply, "Of course, I will come again."
In 45 years, there were many emotional conflicts between us, and even now it is not easy to sort out my own feelings. But anyway, I am grateful that some soft energy was flowing there at the last moment.
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