テレビやSNSで目にした本に関心を持ったら、私は大急ぎで図書館の蔵書を検索します。なぜ大急ぎなのかというと題名を忘れてしまうからです。「今朝テレビで言っていたあの本」と検索ボックスに入力しても「蔵書はありません」と、すげない答えが返ってきます(当たり前か)
ところが「大急ぎ」を怠る人がとても多いようです。うろ覚えの題名で検索して見つからず、「~~という本はありませんか」と職員に尋ね、「それはxxxxという本ではありませんか」と聞き返され、お目当ての本にやっと巡り合う人達。
これは福井県立図書館の職員が集めた覚え違いタイトル集です。図書館のサイトでも見られます。
「人生が片付くときめきの魔法」の正しいタイトルは「人生がときめく片付けの魔法」 世界で爆売れしたあの本が、なんだか不穏な題名に変換されています。
「そのへんの石」は、実は昭和の名作「路傍の石」のこと。ことば的にはあっているけど、学校からの帰り道に小学生から蹴り飛ばされそうに。
村上春樹の「とんでもなくクリスタル」を探してほしい。村上龍の「限りなく透明に近いブルー」または、田中康夫の「なんとなく、クリスタル」と思われます。書かれた時代も、著者の印象や名前もよく似ていて、どっちがどっちやら、そしてゴッチャになったようです。
ページをめくるたびに笑い転げること間違いなし。笑いすぎて涙を流しました。
実は私も今の今まで、表題の通り「100万回死んだねこ」と信じていました。100万回「生きた」なら、当然100万回「死んだ」はずですから、私の記憶は正しい…いや、立派な覚え違いですね。
そう、人は間違える。そして記憶を書き変える。自分の都合のいいように書き変える。それは生き延びるための偉大なる知恵かもしれません。
あ、そうそう。
せっかく都合のいいように書き変えた記憶ですら、私たちはやがて忘れていくのです。
それを笑い飛ばして生き延びましょう。自分の愚かさを笑い飛ばせば、悟りに一歩近づけるってもんです。
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When I want to read a book that I saw on TV or social media, I quickly search for it in the library's collection. Why in a hurry? Because I tend to forget the title quickly. Even if I enter "the book mentioned on TV this morning" in the search box, the response is "no match," of course.
However, it seems that many people are not as quick in their search. They search with 'similar' titles, and when they cannnot find the book, they turn to the libralians, asking, "Do you have a book called 'XXX' ?" Then the librarians manage to figure out the correct title of the book.
This book is a collection of misremembered titles at Fukui Prefectural Library. You will burst into laughter with every page turn.
I have to confess that I also believed in title as "The Cat That Died One Million Times." If the cat 'lived' one million times, it should have naturally 'died' one million times, so it's not incorrect... don't you think?
Yes, we all make mistakes.
And we rewrite our memories in life. We reshape them to suit our convenience. It is a great wisdom for survival.
Oh, furthermore, even memories that have been rewritten, we eventually forget them.
Let's laugh it off and survive the journey of life.
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